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設計期間: 2003年05月〜2003年08月
工事期間: 2003年08月〜2003年10月 |
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20030818 着工
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この「鈴原町の家」は、1972年に竣工し築後31年を経過した建売住宅のリフォーム計画で、去る8月5日より内部の解体工事がはじまりました。
以前から住まい手の持家ではありましたが、仕事上の理由から長年遠方での生活が続き、その間は人に貸されていたという経歴を持つ住まいで、今回めでたく、地元に戻ってこられてこの住まいに暮すにあたり、30年前の建築で耐震性能に不安がある事、2階の床の一部が垂れている事、風通しが悪く暗いなどの理由から、ここは気分一新、全面改装してから住みたいとの要望で、今回のリフォーム計画がはじまりました。 全面改装とはいっても、数年前に手直しした外観外装は綺麗な状態ですし、予算の関係もあって、一部のサッシ・玄関ドアを入れ替える以外には外観には手を付けず、構造も含めた内観・内装のみのリフォームという計画になっています。 左: 完成予想パース |
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工事着工に当り、リフォーム前の現況平面図と内観写真、解体工事中の写真を掲載しましたので、まずはご覧下さい。
工事着工までは空家でしたが、住まい手が毎週のように掃除されていましたし、下の写真のようにてきちんと撮影してあげると、古い家でも結構それなりの見栄えで写りますね。(^^) 左: 玄関 |
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で、解体工事着工。
上の写真のようにそこそこ綺麗に手入れされていた住宅も、内装という上っ面のお化粧を剥がしてみれば、基礎と土台・柱の位置が大きくズレている所があるとか、浴室周りの土台と柱は腐れと白蟻で原型をほとんど留めていないとか、2階床梁の架け方が出鱈目で梁が大きく垂れているとか、まあ、ある程度予想していた事とはいえ、中身の構造体は見るも無残。 救いなのは浴室以外の床下は比較的よく乾燥していて、土台が健全だった事くらいでしょうか。 |
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左: 着工前写真の下左写真とほぼ同じ位置からの撮影。
斜めに入っている板は工事中の台風や地震による倒壊を防ぐための仮の補強材。柱や土台は細く、105角以下の太さ。
右: 根元が腐ってほとんど原型が残っていない浴室の柱。
この柱は北東隅の構造上重要な通柱ですから、この状態でもう数年放置していたら大変な事になっていたかもしれません。 今回の工事では当然新しいものに入替えて補強を施して行きます。 |
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左: 1階から見上げた2階の天井部分。ここには建売住宅にしては大きい松丸太の梁が架かっています。 でも、構造上はあまり意味のない位置。とにかく変な架構の家。
今回の工事でデザイン的に見せるかどうかは只今思案中。
右: 手前の小さな梁が右側に大きく傾いています。
これらを下から押上げて水平に戻す事は可能ですが、その場合は手を入れない予定の外壁などに新たに障害が出てくる恐れもあるので、今回の工事では、梁はこの状態のままに耐震補強を施す工法を取ります。 |
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壁は土壁だったとはいえ、80mmもない薄いもの。当然、1階床下や2階天井裏にも断熱材などは無く、冬寒く、夏暑い家だったのだろうと容易に想像はつきます。
今回のリフォームでは、もちろん断熱も施し、耐震性も可能な限りは高めて、表面には見えてこない住宅としての基本性能の向上を図りながら、杉無垢板の床とエコAEP塗装の白い天井・壁が織り成すコントラストが美しい、明るく居心地の良い住まいに再生して行く予定です。 竣工予定は9月末。 見学会は開催しませんが、完成次第、この場でご紹介して行く予定です。 どんな住まいに生まれる変わるのか、それまで、乞うご期待。 なんか、某劇的テレビ番組の予告編みたいですが・・・。(^^; 施工工務店:株式会社 トータル |
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20031117 竣工
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鈴原町の家、小曽根の家と竣工が2件重なった上に、イベントが相次ぎ報告が遅くなってしまいましたが、1ヶ月近く工期が延びたものの10月下旬に無事竣工しました。
着工のニュースでは触れていませんでしたが、この住まいは、実はうちのスタッフ・井上弘子のご両親の住まい。井上も同居の住まいです。 左: |
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下: リフォーム後のプラン
ゾーニングだけを見れば、日中の使用頻度が高いパブリック空間である家族の間を南面に、ご両親の寝室を北面に配し、ちょうどリフォーム前とは南北逆の間取りにしただけのプラン。 でも、蹴込板のない軽快な階段や天井までの引戸、透明ガラスの欄間など視線の抜けに配慮したディテールを随所に施す事で、以前とは比べものにならないほど広がりのある住まいとなりました。 また、某テレビ番組のようにバンバン壁をぶち抜くだけではなく、キッチン両サイドの壁など2階荷重が大きくかかる部分に耐力壁を新設する事で、耐震性能向上にも十分配慮した住まいとなっています。 |
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家族の間
シナベニヤによるオリジナルキッチン。天板とキッチン周囲の壁はステンレス製。 主要室の壁・天井は石膏ボードにエコAEP塗仕上。 床は土佐杉本実板張。 壁・天井の白色と杉床材のコントラストが美しく、明るいながらも落着きのある空間が実現しています。 |
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1階寝室から洗面をみる
実験流しと可動オープン棚によるシンプルながらも使いやすい洗面台。右手は造付収納の天井までの引戸。 洗面との引戸は意図的に低くして欄間を透明ガラスとすることで、建具を閉めた場合にも視線の抜けが生まれ広がり感が損なわれません。反面、隣の空間の光が漏れてしまいますが、この場面では、若干生活時間帯にズレがあるうちの井上とご両親双方が、明かりにより互いの気配を察知できるので便利、とは本人の弁。
竣工したとはいえ、自分の部屋のペンキ仕上は自分で経験してみたいとの願い(我儘)から、井上の部屋だけは下地石膏ボードのままでの引渡し。引越も終えてはいますが、いまだ未完成の様子。
ですので、カメラマンによる正式な竣工写真は、まだ当分、撮影できません。(^^; エコAEP塗が仕上り、落着き次第、撮影の予定。 右の写真はペンキ塗を手伝わされている井上の友人たち。友達は選ばなければと思っているところでしょう、たぶん。(^^) |
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井上にとっては、クライアントとしてご両親がいるとはいえ、自らの手で図面を引き、現場と格闘しながら、ひとつの家を住まいとして再生し造りあげた、謂わば自邸。
20代でこのような経験が出来る人間は極めて稀でしょうし、これから建築設計の道を歩んでゆく上での重要な経験になったのではないかと、私、所長としては喜んでいる今日この頃です。(^^) これを機に更なるステップアップをしてくれる事を期待しつつ。 |
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